What’s Up [Saturday Night Notes]

バルガス長男が快勝! ガルシアが新女王に

ボクシングファミリーの長男、フェルナンド・バルガスJr.が快勝

 ロサンゼルス地域の新興プロ、マーブネーションの興行が11月11日、昨年あたりからボクシング会場としておなじみになったサンダースタジオで行われ、中小興行のコンテンツを増やしているDAZNがライブ配信した。あのフェルナンド・バルガスの長男フェルナンドJr.が初回KOで快勝。IBF女子世界スーパーフライ級王座決定戦ではメキシコのイルマ・ガルシアが2階級制覇に成功した。

Test_Yuriko Miyata Photos_German Villasenor

☆☆☆

 

 世界戦経験者同士の女子ミニマム級8回戦では、ヤディラ・ブスティロス(アメリカ)がマリア・サンティソ(グアテマラ)を4回1分44秒でストップした。開始から忙しい強振の交換で、左フックを先行させたブスリヨスが、痛烈なダウンを奪い、粘るサンティソを連打で詰め切った。今年5月に初遠征でWBC暫定ミニマム級チャンピオンのサラ・ボーマン(ドイツ)に僅差判定負け。今回は再起2戦目だった。「初めてのKO勝ちで、自分のパワーを知ることができてうれしい。ドイツでは判定じゃ勝てないと学んだし、倒す力は必要」。同階級の現王者、WBCのセニッサ・エストラーダ(アメリカ)とヨカスタ・バジェ(コスタリカ)、どちらにも挑戦しているサンティソに今回勝ち、「近い将来に、ヨカスタ、セニッサに挑みたい」と希望を膨らませる23歳は、9戦8勝(1KO)1敗。9月にバジェに判定負けしたばかりのサンティソは16戦11勝(6KO)4敗。

初KOに手ごたえのブスティロス

 無敗同士のウェルター級6回戦では、ホセ・バルガス(コロンビア,8-0, 6KOs)がマリク・バードソング(アメリカ, 14-1-1, 10KOs)に大逆転の5回2分51秒KO勝ち。バードソングのアウトボクシングをのしのしと追っていたバルガスは、ヘッドバットで減点を科された5回、再開から一気に攻めに出る。地元ロサンゼルスの声援を受けるバードソングを右クロス、左フックでロープにくぎ付けにし、連打でレフェリーストップを呼び込んだ。4回まで明確にとっていたバードソングは主審に不満をぶつけ、リング上でバルガスに「リマッチだ」と呼び掛けたが、ガードを落としたま被弾し続ければ、レフェリーも止めざるを得なかっただろう。

逆転ストップ勝ちのバルガス(右)

 DAZNカードのひとつめ、フェザー級8回戦には、ホセ・ルイス・カスティーヨ・ジュニア(メキシコ)が登場。前進に次ぐ前進だった父とは違って、短躯ながら広い背中と長い腕が印象的なジュニアは、技巧タイプ。右ボディアッパーからテンポよくコンビネーションをつなぐが、常にバックステップを踏んでいた。非力ながら常にプレスしてワンツーのバリエーションを出すミカエル・ブラカモンテス(アメリカ)の方がアピールに長け、78対74、80対72×2の3-0で勝利をつかんだ。敗れたブラカモンテスは10戦8勝(4KO)1敗1分。30歳のカスティーヨ・ジュニアは31戦27勝(20KO)4敗。連勝は14で止まり、アメリカ4連戦で初めての敗戦だった。

広い背中と長い腕が印象的
前へ出て攻めたブラカモンテスが勝つ
息子の応援で観客席に着いたカスティーヨ。現役時とかわらぬ体形⁉

 続くスーパーフェザー級6回戦では、エディ・レイノソに師事するネイサン・ロドリゲス(アメリカ, 13-0, 8KOs)が立ち上がりから強いワンツーでジョバンニ・グティエレス(ニカラグア, 11-6-1, 6KOs)を下がらせる。4回には左ボディをめり込ませて右フォロー、ダウンを奪うと、コーナーに詰めてダウンを追加した。だがこの後、グティエレスが渾身のビッグパンチで圧し返す。これによってロドリゲスも深追いができず、フルラウンドを消化することになった。

2度のダウン奪うも深追いはできず
レイノソとロドリゲス

 IBF女子世界スーパーフライ級王座決定戦で、元WBAバンタム級女王のサウスポー、イルマ・ガルシア(メキシコ)が世界2階級制覇に成功。WBOチャンピオン、晝田瑞希(三迫)の新たな対抗王者となった。短躯のEBUヨーロッパチャンピオン、ステファニー・シルバ(イタリア)の猛進に、2回までは後手にまわった感があったガルシアだが、3回から機を得た左アッパー、右フックでイタリア人を迎え撃った。そして5回、鋭い左ストレート打ちおろしをジャストミート。大きく腰を落としたシルバにカウントを聞かせる。その痛烈なダウンを経てもシルバの果敢な前進は止まらなかったが、ガルシアが左ストレート、左ボディアッパーを突き刺して、試合を支配した。採点は三者とも99-90。ガルシアはこれで33戦23勝(4KO)5敗1分4無効試合。昨年8月に敵地アルゼンチンでミカエラ・ルハンが持つIBF 王座に挑み、判定0-2と惜敗。再戦指令を果たせずルハンが手放したベルトを今回、巻いた。メキシコの現役警察官としても20年のキャリアを持ち、「どちらの仕事も愛し、情熱を注いでいるから42歳になっても戦い続けられる。防衛を続ければ、その先に統一戦もあると思う」と語った。タフネスをみせたシルバは9戦8勝1敗。

3回以降、迎え撃つタイミングをつかんだというガルシア
42歳の現役警察官でもある Photo:Red Glove News

 スーパーウェルター級で戦うフェルナンド・バルガスJr.(アメリカ)が、鮮やかなKO勝ちを披露した。サウスポー同士の6回戦で、初期終盤、ウィルフレド・ブエルバス(コロンビア)を鋭い左ストレートでとらえ、左を追加してノックダウン。試合は続行するが、続く2回、パンチの交換の中でブエルバスの右にあわせた左ストレート一撃でキャンバスに沈めた。時間は2回52秒。人気の元世界王者の父のもとで研鑽するバルガス3兄弟の長兄は、これで13戦全勝12KO。ブエルバスは44戦24勝(18KO)19敗1無効試合。

左ストレートが冴えたバルガスJr.

 この日は、出場する息子をサポートするフェルナンド・バルガス、ホセ・ルイス・カスティーヨらの他にも、ザブ・ジュダーにアブネル・マレス…元世界王者たちとセレブリティが多数会場に。そのわけは4回戦にしてメインイベンターを務める地元ロサンゼルス出身のライト級、ミゲール・ガオナ(4-0, 3KOs)にあった。車のカスタマイズで大成功している25歳ガオナの、みな顧客さんなのだという。多忙の中16カ月ぶりにリングに上がり、パウロ・フィゲロア(メキシコ、3-2, 2KOs)に初回1分2秒、左ボディ一撃で初回KO勝ちを収めたサウスポーは、盛大な祝福を受けていた。

車のカスタマイズの依頼が絶えないガオナ

2 thoughts on “What’s Up [Saturday Night Notes]

  1. ブラカモンテスとカスティーヨ・ジュニアは結局どちらが勝ったのですか?

    >連勝は14で泊まり

    • 投稿をご覧いただき、ありがとうございます。ご指摘恐れ入ります…誤字脱字のないよう努めてまいります。これからもどうか、サイトを訪れていただきますようお願いいたします。

      ブラカモンテスの勝ちでした!キャリアも巧さも断然カスティーヨJrが上に見え、採点には驚きました。

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