[Thursday Night Notes 4.25]

高山涼深が日本王座V2 

今永虎雅はトーナメント初戦で進化を披露

「5.6東京ドーム」を間近に控える東京・水道橋はこれから興行が続く。4月25日に行われた大橋&DANGANイベントではKOがKOを呼び、後楽園ホールは大いに沸いた。

〈チャンピオンカーニバル 日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦〉

初回先手をとりに行った古谷(左)を高山が圧し返した

  日本スーパーフライ級チャンピオンの高山涼深(ワタナベ)が、1位の指名挑戦者・古谷昭男(六島)をTKO3回1分31秒で下し、2度目の防衛に成功した。

 高山の硬質パンチがさく裂し早期決着をみることになる試合は、スタートから忙しく展開した。「3度めの正直で勝ちたい」という決意で臨む指名挑戦者・古谷が積極的に仕掛け、右ストレート、左ボディでサウスポー王者に迫る。初回の終盤になって左ストレートを合わせだした高山は「周りの声を聞いて、自信をもって前に出られた」と、2回に入るとプレスを強めて圧し返し、攻防はいっそう緊迫感を増していく。ボディ打ちで懸命に対抗する挑戦者にチャンピオンはワンツーを連射し、迎えた3回。高山が左から返しの右フックを効かせてダウンを奪い、立ち上がった古谷を連打で再びフロアに落とし、試合を終わらせた。映像では最後の一撃はボディをとらえていた。

ラーメン店経営と二足の草鞋の高山がV2に成功

 昨年末に左拳のケガでブランクを作り、昨年9月以来7ヵ月ぶりとなった実戦にも「調子が上がってくるのが遅かった」と小口忠寛トレーナーは明かしたが、「今日のアップでパンチがキレていた」という。WBC13位、IBF13位にランクされる魅惑のパンチャー、高山はこれで8戦全勝7KO。地域王座の決定戦に2度敗れた後、昨年末に日本王座指名挑戦権を手にしていた古谷は、18戦11勝(4KO)7敗。

アジア最強ライト級トーナメント 開幕戦

 フェニックス(大橋)プロモーション&DANGANが仕掛ける、優勝賞金500万円のトーナメントは、険しい世界ライト級の山へアタックする、アジア圏の次なるチャレンジャー候補を決める勝ち抜き戦。そのファーストラウンドとなる8回戦2試合が行われ、いずれの勝者もKO賞20万円のボーナスもゲットして勝ち進んだ。

“さいとう”対決を制したのはファイター型の齊藤陽二

 日本14位の齊藤陽二(角海老宝石)は、同級1位の齋藤眞之助(石川ジム立川)とのダウン応酬戦を2回2分55秒KOで制してみせた。同じ「さいとう」でもスタイルは対照的。長身アウトボクサー齋藤の距離を破って、ファイター齊藤が懐へ押し入った。初回残り1分ほど。齊藤の右ショートフックで齋藤がフロアに落下する。ラウンドの残りをしのぎ切った齋藤は2回、入ってきた齊藤を右フックで迎え撃ってダウンを奪い返すのだが、齊藤の勢いを止めることはできなかった。「スリップだったと思う」という齊藤はその後もごりごりと前に出てボディから攻め込み、齋藤を打ち合いに巻き取る、そして見事な右フックでノックダウン。齋藤は立ち上がったもののテンカウントを聞くことになった。「このトーナメントはKO賞もあるので、ぜんぶKOで勝ちたい。1年ぶりの後楽園ホールで声援がうれしかった」と語った齊藤は12戦7勝(7KO)3敗2分。齋藤は18戦12勝(3KO)6敗。

ブランクを経て力強さをつけた今永が快勝

“アマ10冠”のサウスポー、日本6位の今永虎雅(大橋)は、マ・シャン(中国)を初回2分35秒でストップ。KOだらけのこの興行でも一番の出来栄えだった。「このトーナメントは次のレベルへ進むためのテスト。一方的に勝ちたい」という今永は、出だしの右ジャブで早くも中国人を圧倒した。パワージャブを次々と突き刺し、クイックのワンツーをはじめ、緩急つけた多彩なコンビネーションでマを追い込んでいく。そして、左を効かせ、すかさず左をフォロー。ダウンを奪う。再開後、鮮やかな詰めでレフェリーストップを呼び込んだ。

攻めに自信があふれたアマ10冠のホープ

「相手が誰であろうと、自分のやりたいボクシングを貫くのがテーマ、相手のパンチをもらわず自分のパンチを当てる、つまり尚弥さんみたいな試合展開ですね。パワーがついた実感はあります」という今永は、これで5戦5勝(4KO)。昨年7月の試合で顎を骨折し、ブランクをつくる間に、チームメイトの武居由樹が通う「パワーオブドリーム」の練習に参加。フィジカルを強化し、打ち方を見直したという。詰めかけた記者たちの目にも明らかな、進化のパフォーマンス。「もっとできます。相手が強ければ強いほど発揮できる」と頼もしい。今後がますます楽しみになる。なおスーパーフェザー級から上げ4年半ぶりに来日したマは12戦6勝(4KO)4敗2分。

 KO賞が30万円に上がる準決勝は、7月18日に予定されている。

日本ユース・ミニマム級王座決定戦8回戦

アウェーの戦いを、宮澤はものにした

空位の日本ユース・ミニマム級タイトルをかけた21歳同士の8回戦を、宮澤蓮斗(松田)が佐伯侑馬(大橋)に僅差2-1の判定でものにした。サウスポーの佐伯に対して宮澤が右で先攻する。3回から佐伯がペースをつかんだかと思われたが、宮澤が6回に右ストレートで奪ったダウンで、勝利を引き寄せた。ベルトを肩に載せて「実感がないです。むっちゃうれしい。右はずっと狙っていました」と笑顔がはじけた宮澤は、10戦7勝(2KO)2敗1分。初黒星の佐伯は4戦3勝(3KO)1敗。

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