[ Saturday Night Note 11.04] 「日本へ行きたい」コレアが快勝

南カリフォルニアの老舗中規模プロモーター「トンプソン」の主、ケン・トンプソンの亡き後、23年にわたって続けてきた定期興行「New Blood」の歴史を、同社ジェネラル・マネージャーだったアレックス・コンポノボがCBNプロモーションを興して引き継いだ。その第二回興行が11月4日、カリフォルニア州ロングビーチで行われた。スパニッシュチャンネルのFOX Deportesで放送され、元世界王者ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)が解説を担当。インターネットではwww.FightStars.network がライブ配信。そしてリングアナウンサーにはジミー・レノン・ジュニアを招聘する力の入れようで、FOX Deportes放映前の第一試合4回戦から、レジェンドが選手をコールする大盤振る舞いだった。

その第1試合、スーパーウェルター級4回戦は身長188cmのサウスポー、アンソニー・サルディバル(アメリカ)がマヌエル・モレイラ(アメリカ)から3回にダウンを奪ってフルマークの判定勝ち。戦績を5戦5勝(2KO)に伸ばした。モレイラは6戦1勝5敗。
第2試合のウェルター級4回戦は、カリフォルニア州パームデールがホームの無敗同士が対戦。短躯ファイターのクリストファー・ゴンサレスの突進を、長身のホセ・メヒアはシャープなジャブでさばき、右アッパーで迎え撃つ。2回、3回はゴンサレスの圧力とインサイドワークを持て余し気味だったが、最終回は近距離でも打ち勝った。39対37、40対36×2の3-0で勝利したメヒアは、2戦2勝(1KO)。ゴンサレスは3戦2勝(2KO)1敗。
第3試合スーパーライト級4回戦では、20歳の痩身パンチャー、アベル・メヒア(アメリカ)が 高回転のコンビネーションで開始からレシル・サマーズ(アメリカ)を圧倒する。ラウンド半ばを過ぎる前に左ボディブローを効かせ、追加で右ボディを叩いてノックダウン。前のめりに倒れたサマーズを見てレフェリーが即座に試合を止めた。8月にトムロフラーの360プロモーション下でデビューした後、同プロと契約。今回は大応援団を引き連れて“越境”出場し、初回1分36秒KO勝ちで2戦2勝2KOとした。サマーズは3戦3敗。
第4試合ミドル級8回戦が、TVオープナー。アレハンドロ・シルバ(アルゼンチン)が、ジェナー・ゴンサレス(コロンビア)にプレスをかけて誘い出し、強打を狙い打ち。2回にはテンポを上げて上下打ちし、右ストレートからフォローしてダウンを奪う。続行からほどなく、左ショートフックを浴びてひざまずいたゴンサレスを見て、レフェリーが試合終了を宣言。2回2分5秒KO。夫人である女子のレジェンド、ジェシカ・ボップから叱咤激励されるシルバは、22戦21勝(16KO)1分。8月にはLAテングースの一員として団体戦チームコンバットリーグにも出場していた。 ゴンサレスは28戦21勝17KO6敗1分
第5試合ミドル級4回戦は、左強打者ネルソン・オリバ(アメリカ)が迫力の左強振でダリオ・ゲレロ・メネセス(アメリカ)に迫る。が、この日は地元ロングビーチのメネセスの方がもっとファイターのため超接近戦になり、フルラウンドを消化。フルマークの判定勝ちとなったオリバは10戦10勝(8KO)。オリバの右フック、左ショートに耐え切って、ダウンを拒み切ったメネセスは11戦3勝(1KO)7敗1分。
第6試合スーパーバンタム級8回戦では、エロス・コレア(アメリカ)が快勝した。開始から前に出て、スピーディーなロング砲を放つ無敗ロビン・エリス(アメリカ)の脇に左フックを差し、左ジャブに右ストレートをあわせて圧倒する。2回にタイムリーな右一発を顔面に突き刺してエリスをノックダウン。カウントアウトとなった。2年前、日本の秋次克真に唯一の黒星を喫したあと4連勝となったコレア。「あの敗戦によって、やっと本当に真剣にボクシングに向き合うようになれたと思う。僕はバンタム級だから、日本に行くチャンスを待っている。イノウエ・ブラザーズの戦いはチェックしているよ。なぜモンスターはあれほど強いパンチを打てるのか、何度も見て研究している。上のレベルで勝つためには、コンビネーションも大事だけど、やはり強いパンチが大事だと思うな」と語る。戦績は15戦14勝(9KO)1敗。フロアに這ったまま10カウントを聞いたエリスは、7戦6勝(5KO)1敗。

メインイベントはウェルター級8回戦。地元ヒーロー、ルイス・ロペス(アメリカ)とサルバドール・ブリセノ(メキシコ)はスタートから忙しい打撃戦を展開。ロペスは上下攻撃で先手をとるが、世界ランカークラスとの対戦経験が豊富なブリセノもやる気満々。長身からの左ジャブ、右アッパーをねじ込み、2回にはますます回転があがった。打ち合いの中でロペスは見栄えのいいジャブを突き、右フックを打ち込むが、ブリセノの勢いも止まらず、右アッパー、右フックを何度も畳みかけた。最終回、ロペスが左ジャブ、右ストレートの好打から圧し返し、貴重なポイントを確保した結果、採点は三者とも76対76でドローとなった。ロペスは18戦14勝(5KO)2敗2分。メキシカンホープ、リンドルフォ・デルガドに判定負けして以来2年5カ月ぶりの実戦だったブリセノは25戦17勝(11KO)7敗1分。
