[Thursday Night Notes 1.23] 好青年プリーストが初の地域タイトル獲得

 ゴールデンボーイ・プロモーションは1月23日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外コマース・カジノで同プロ2025年初興行“ゴールデンボーイ・ファイトナイト”を開催。WBA北米大陸スーパーミドル級タイトルマッチ、エリック・プリースト(アメリカ)対タイラー・ハワード(アメリカ)の10回戦をメインに6試合が行われた。

Photos:Chris Esqueda/GoldenBoy Text:Yuriko Miyata

〇…WBA北米大陸スーパーミドル級王座決定戦10回戦、エリック・プリースト(アメリカ)がタイラー・ハワード(アメリカ)をフルマークの判定で下し、初めての地域タイトルを獲得した。ともに慎重な時間が長かった印象だが、立ち上がりからロングジャブをコンスタントに出したプリーストがポイントを積み重ねた。誘いをかけてカウンターのチャンスを作り出そうとプリーストが努めても、ハワードは乗ってこない。接近戦には苦手意識があるのか、プリーストもそれ以上の深追いはしなかった。2試合連続で10回フルマークの勝利となったプリーストは、「ハワードはタフな相手。へラクルスと呼ばれるにふさわしい。今回の自己評価はB+、必ず成長の余地はあると思うので。(ゴールデンボーイプロモーションの)オスカーとエリックが示してくれる次のステップへ進むのみ。戦っていて楽しかった。ジムで練習したことが自然と出てきた」と語った。韓国とアメリカのハーフ。笑顔が爽やかで折り目正しいハンサムガイは、ファイトスタイルも折り目正しい。リング内ではもう少し、欲を出してもいいのかもしれない。戦績は16戦16勝8KO。ハワードは23戦20勝(11KO)3敗。

〇…この日は、ロサンゼルスから車で東へ2時間ほどの砂漠の街コアチェラにあるジョエル・ディアスのジムを拠点とする若手が多数登場した。スーパーウェルター級6回戦では、長身の20歳グラント・フローレス(アメリカ)がダビ・ラミレス(コスタリカ)を2回2分59秒KOに下した。体格で大きく優るフローレスはリング中央に立ってラミレスを下がらせ、最初に出したスリーパンチコンビネーションでたじたじにさせると、2回には距離を縮めて強打を狙った。右ストレートを上下に。左フックを追加し、コーナーで右アッパーをこすり上げると、ラミレスはひざまずいてそのままカウントアウトされた。コアチェラのボクシングファミリーの一員であるフローレスは、8戦8勝(6KO)。ラミレスは21戦17勝(12KO)4敗。

 ウェルター級オーバーの契約ウェイトで4回戦を行ったケイデン・グリフィス(アメリカ)は、マーク・ミシウラ(アメリカ)を2回1分43秒KOに屠った。ディアス兄弟のジムでは中央アジア出身のエリート勢と精力的に手合わせする逞しき18歳。プロ第3戦も鮮やかだった。左右スイッチしながらプレスをかけ、2回に入るとさらにピッチを上げて上下を打ち分ける。そしてボディに左ショートフックをグサリ。直下にうずくまったミシウラは立ち上がることができなかった。グリフィスはこれでデビューから3連続KO勝ち。ミシウラは11戦3勝(1KO)7敗1分。

〇…ゴールデンボーイプロが昨年迎え入れた19歳のサウスポー、ジョーダン・フエンテス(アメリカ)のプロ3戦目。ブランドン・バディーリョ(アメリカ)とのスーパーバンタム級4回戦で、確かな技術を披露する。バランスのいい足元、柔らかく上体を使って、避けては打ち、3回にはダウンシーンも演出した。軽いコンビネーションで誘い込み、ドンピシャの右フックで倒したもの。しかし攻め急ぎはせずに4回を過ごし、フルマークの判定勝ちを収めた。8歳でボクシングを始め、13歳で初めて全米タイトルを獲得して以来7つのナショナルタイトルを獲得した元アマチュアエリートだ。戦績は2戦2勝。バディーリョは4戦3敗1分。

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