REVIEW8.30 井上浩樹vs.アブドゥラスル・イスマリロフ

2020年7月の日本王座陥落後、一時引退状態だった井上浩樹(大橋)が今年2月にリング復帰し、2戦目でかつて保持していた王座奪冠を目指した。アブドゥラスル・イスマリロフ(ウズベキスタン)は距離やタイミングを微妙にずらす曲者で井上は大苦戦。しかし意を決した10回、3度ダウンを奪って逆転TKO勝利。今までにない気迫が手繰り寄せた、価値あるベルト獲得だ。

REVIEW8.30 堤 聖也vs.増田 陸

王座3度目の防衛戦となる堤聖也(角海老宝石)と、わずかプロ4戦目での挑戦となる増田陸(帝拳)。必殺の左強打を持つ増田が堤の眉間を切り裂いた流血戦は、王者・堤が怯まず攻めて逆転。互いが持ち味を発揮する素晴らしい大熱戦となった。

REVIEW 8.8 出田裕一vs中島 玲

8月8日・東京・後楽園ホール
日本スーパーウェルター級王座統一戦10回戦
○出田 裕一(三迫)チャンピオン
●中島  玲(石田)暫定チャンピオン
判定2ー1(96対94、96対94、94対96)

REVIEW 7.29 ふたりの成熟したボクサーの純心が この戦いを生み出した[後編]

7月29日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT⁻Mobileアリーナで行われた4団体統一世界ウェルター級(147ポンド=66.6kg)タイトルマッチで、WBO王者テレンス・クロフォード(アメリカ)が、WBAスーパー/WBC/IBF王者エロール・スペンス(アメリカ)から3度のダウンを奪い、9回2分32秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。世界王座が4団体になった1988年以降初めての、ウェルター級全王座統一戦。何年も前から待望されたライバル対決はついに実現し、観る者を熱狂に巻き込んで、議論の余地のない答えに行き着いた。「伝説をつくるんだ」。無敗のチャンピオンふたりの純粋な願いがもたらした、尊い戦い。ストーリーの後編では、その背景に目を向けたい。

REVIEW 7.29 ふたりの成熟したボクサーの純心が この戦いを生み出した[前編]

7月29日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT⁻Mobileアリーナで行われた4団体統一世界ウェルター級(147ポンド=66.6kg)タイトルマッチで、WBO王者テレンス・クロフォード(アメリカ)が、WBAスーパー/WBC/IBF王者エロール・スペンス(アメリカ)から3度のダウンを奪い、9回2分32秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。世界王座が4団体になった1988年以降初めての、ウェルター級全王座統一戦。何年も前から待望されたライバル対決はついに実現し、観る者を熱狂に巻き込んで、議論の余地のない答えに行き着いた。「伝説をつくるんだ」。無敗のチャンピオンふたりの純粋な願いがもたらした、尊い戦いを、振り返る。

REVIEW 7.25 井上尚弥 世界4階級制覇

伏線回収。完璧なるドラマを、“モンスター”は描き出した。

25日、東京・有明アリーナで行われたWBO・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。クラスを上げていきなり挑んだ前世界バンタム級4団体キング、井上尚弥(大橋)は、21勝(8KO)の2団体王者スティーブン・フルトン(アメリカ)を、終始圧倒した。“不倒”王者を2度倒し、8回1分8秒TKOで二つのベルトを強奪した一戦の熱気、余韻は、いまだ冷めやらない。

「頭を相当使いました。それが疲れました。でも戦っていて楽しかった」

一夜明けて26日、大橋ジムでの会見に臨んだ井上は、傷ひとつないさわやかな笑顔で振り返った。

 技術と駆け引きに秀で、勝ちを確保するすべに長けたフルトンに、井上はほとんどポイントを与えなかった。25勝(22KO)無敗、世界4階級目の王座奪取もKOで飾るとともに、ふた